個人事業主に適したクレジットカードとは?

「個人事業主です。事業用カードが欲しいのですが…審査に通過しません。」このようなご相談をよく受けます。実際、一般人と比べても事業用カードの場合、審査難易度が上がります。

その理由とは?これから、個人事業主としてカードを申込みたい人は、必見です。

【目 次】
  1. 個人事業主や自営業者は取得が難しいですか?
  2. 「個人事業主」が事業用として使用するカードでお勧めの種類は?
  3. 個人事業主でも持てる審査が甘いクレジットカード
  4. 個人事業主が審査に通るための対策

個人事業主や自営業者は取得が難しいですか?

個人事業主のクレジットカード申し込みや審査についての判断は、「事業内容や事業規模に依存する」としか言えません。

自営業、個人事業主は、インターネットが当たり前の現代において多様化の道を進んでいる。

個人事業主や自営業には様々な種類があり、生命保険会社で歩合(コミッション)の営業をしていたり、「屋号」を設けた上でショップや店舗ビジネスをしていたり、アムウェイなどのマルチレベルマーケティングをしていたり・・と多様化しています。

インターネットが普及している近年では、アフィリエイトやライター、トレーダーという形態で活躍している方々も存在するのです。

「自分は個人事業主です!」と断言している人であっても、事業者登録をせず、確定申告書の届け出をしていない方々も存在するのが、個人事業主・自営業者における実態でもあるのです。

個人事業主を対象にしたカード選定が重要

自営業や個人事業主に対し、三井住友VISAやJCBは専用カードを揃えている。

三井住友VISAカードやJCBなどでは、自営業者や個人事業主が申し込めるクレジットカード(事業用クレジットカード)をラインナップに揃えていますし、各カード会社でも、個人事業主という層でも審査に通し、カード発行するケースが多いです。

個人事業主への審査を行うクレジットカードやローン会社が懸念しているポイントとしては、「事業用」という名目でカードを作り、個人のキャパシティ(支払い能力)を超えて多額に使ってしまった末、決済や支払い不能に陥る申込者です。

個人事業主の利用可能枠は、一般の個人がクレジットカードを使う場合と変わらず、実績や信用度に応じて枠が増えて行く仕組みとなっています。

はじめから大き目の枠を希望しない

申込時に100万単位以上の利用を考えている場合、希望の枠が大きいという事でカードが発行されない場合も…

申し込みの段階から100万~200万円等という「多額の利用」を考えているケースでは、「希望枠が大きすぎる・・」という理由で、カード発行が難しくなると考えて良いでしょう。

個人事業主の場合は、事業規模や内容に繋がる書類として、納税証明書などの収入に直結するものや、過去の売上や実績がわかる資料の提出を求められることもありますので、クレジットカードの申し込みを検討する場合には、事業用口座や書類の準備を含めて考えた方が、スムーズに手続きが進むと言えるのではないでしょうか。

職業欄に「個人事業主」と記載しても、一般のひと達と同じように個人信用情報機関への照会が行われますので、収入関係の書類や申込書に記載する個人情報を含めて、虚偽申告のないように入念なチェックを行うことも、問題なくカード発行に至る大事なポイントの一つです。

信用情報についてはなぜ信用情報が審査に関係するの?で詳しく解説しています。

個人事業主がクレジットカードの審査に不利な理由

個人事業主・自営業が審査に不利な理由は、収入が安定していない為。

一般的に、個人事業主や自営業者はクレジットカードの審査に不利と言われますが、それは会社員に比べて収入が安定していないからです。

クレジットカードの審査では、毎月安定した収入があり、返済能力があるかどうかが判断されますが、毎月給料として一定の収入があるサラリーマンとは異なり、個人事業主の場合は会社の業績に収入が左右されます。

カード会社にとっては、収入が安定していない個人事業主にカードを発行することで、立て替えたお金を返してもらえないリスクが発生するため、個人事業主に対しては特に厳しい審査が行われます。

 個人事業主が事業用のクレジットカードを作るメリット

個人事業主が個人的に利用するクレジットカードとは別に事業用のクレジットカードを作るメリットには次のようなものが挙げられます。

事務処理の効率化ができる

法人カードによっては、カードを追加することもできる。

法人向けのクレジットカードを作る場合、カードによっては追加カードを発行することができます。

追加カードとは、個人向けクレジットカードで言う家族カードのようなもので、代表者の契約で本人以外にも複数枚のカードを発行することができるものです。

この追加カードを発行して社員に持たせることで、経費を直接クレジットカードで決済することができるようになります。

そのため、現金払いの場合に発生していた立て替え払いやその精算が不要になります。

また、追加カードごとに利用明細書が発行されるため、カードの利用額・利用者・利用場所・利用日がすぐにわかり、経理業務の効率化にもつながります。

仕入れが便利になる

仕入れの際にオンラインショップを利用している個人事業主の方も多いと思いますが、事業用のクレジットカードを作ることで、インターネットで仕入れをする際の振り込みや代引きの手間を削減することができます。

また、仕入れの内容も明細書として発行されるため、経費処理にも役立ちます。

ポイントが貯められる

カードを業務用で利用することで、会社経費でポイントが貯まる。

クレジットカードを事業用で使うと、会社の経費で必要なものを購入する際や仕入れの際にポイントを貯めることができます。

これらの金額は高額になることが多いので、効率的にポイントを貯めることが可能です。

個人向けクレジットカードだけではなく、法人向けクレジットカードでもポイントを貯めることができます。

付帯サービスを利用できる

クレジットカードには、カードによって様々なサービスが付帯しています。例えば出張が多い場合は、空港ラウンジサービスや国内外旅行損害保険サービスが付帯しているクレジットカードを使うと便利です。

これらのサービスは、個人向けクレジットカードだけではなく、法人向けクレジットカードにも付帯しています。

「個人事業主」が事業用として使用するカードでお勧めの種類は?

個人事業主は会社員とは異なり、様々な必要経費(事業性資金・買掛金など)が発生すると考えられています。

一般的な個人事業主で「1ヵ月20万円前後」と考えますと、下記項目で月々の出費があることを頭に入れながら、自分の活動や業務形態に合った事業用クレジットカード(事業者向けカード)選びをすることが理想的だと言えるのではないでしょうか。

  1. 事務所や店舗、レンタルオフィスの家賃
  2. 電話やインターネットなどの通信費用
  3. ドメイン・レンタルサーバーなどの保守費用
  4. フリーペーパーなどの紙広告・web広告費用
  5.  外注費・人件費
  6. 出張時の交通費(JR等の鉄道・高速道路料金・ETC)・宿泊費
  7.  事務用品、設備費用、雑費など

個人事業主に適したカードを「コーポレートカード・法人カード・ビジネスカード」と呼びますが、この種類は法人用であるため、年会費などの優遇がありません。

しかし個人事業主に適していると人気の高いライフカードでは年会費無料ということで、利用者にメリットのある様々な特典などを提供するカード会社も増加傾向となっています。

コーポレートカードを使うと、経理管理事務を効率化することも可能で、出張や必要経費が多い個人事業主ほど、ビジネスカードの申込みを希望する傾向が高くなってきました。

ネット上で人気の高い法人カードを4つご紹介しますので、検討段階の方は、ぜひ確認してみてください。

年会費 ETCカード 特徴・メリット
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード 26,000円(税別) 1枚500円 ・ステータス性と知名度が高い
・付随サービス(空港ラウンジ・旅行傷害保険・チケット手配も便利)
・起業から1年以内でも通りやすい審査基準
三井住友VISAカード
(マーチャントメンバーズクラブ(クラシック)
=個人事業主用法人カード)
1,250円(税別) 1枚500円
(初年度年会費無料)
・海外、国内出張のサポート
・資金の効率的な運用をサポート
・財務会計システムとのデータ連携支援
シェルビジネス一般カード(SSカード) 1,250円(税別) 発行可能
(年会費無料)
・JCBカード、SS専用カード、FUELカードの組み合わせで発行可能
・昭和シェルサービスステーション利用分を専用明細書で一目瞭然
・自動車利用の出張が多い法人に最適
ライフカードビジネス 無料 発行可能
(年会費無料)
・国内出張が便利になる、国内航空券・宿泊施設の手配サービス
・海外アシスタンスサービス「LIFE DESK」で、海外出張が安心かつ便利に

法人カードという種類ではありませんが、審査の柔軟性で知られるこの貴重な1枚は、「個人事業主でも申し込みができるカード」として、様々なサイトで取り上げられています。

「起業したばかり・・」や「事業規模が小さい・・」という個人事業主の皆さんはクレジットカード審査に不安を抱える傾向が高いと言われていますが・・。

もし法人カードが厳しい属性の場合には、アコムのような選択肢を候補に入れながら、自分に適したクレジットカード選びをしていくことが理想的だと考えられるでしょう。

 個人事業主でも持てる審査が甘いクレジットカード

審査に自信がないけれどもクレジットカードを持ちたいという個人事業主の方は、以下でご紹介するような審査が甘いクレジットカードを選ぶことをおすすめします。

楽天カード

楽天カードは、楽天カード株式会社が発行するクレジットカードで、個人事業主でも審査に通りやすい、審査の甘いクレジットカードです。

基本的なポイント還元率が1.0%と比較的高く、楽天市場など楽天グループで利用するとさらにポイント還元率が上がるため、ポイントを効率的に貯めたい方や、楽天グループをよく利用するという個人事業主の方におすすめのカードです。

年会費 無料
申し込み条件 18歳以上(高校生不可)
ETCカード年会費 500円(税別)
国内外旅行損害保険 最高2,000万円
ポイント還元率 1.0%

エポスカード

エポスカードは、株式会社エポスカードが発行しているクレジットカードで、事業を始めて1年程度の個人事業主の場合でも審査に通ることのできるカードです。

エポスカードはマルイでお得に使えるほか、全国5,000店以上の提携店で特典を受けることができます。

また、年会費無料にもかかわらず海外旅行損害保険の内容が充実している点も魅力です。

年会費 無料
申し込み条件 18歳以上(高校生不可)
ETCカード年会費 無料
国内外旅行損害保険 最高2,000万円
ポイント還元率 0.5%

イオンカード

イオンカードはイオン銀行が発行しているクレジットカードで、エポスカードと同様に事業を始めて1年程度の個人事業主の場合でも審査に通ることのできるカードです。

イオンカードはイオングループで割引やポイント還元率アップなどの特典を受けることができるため、イオングループをよく利用する個人事業主の方におすすめのクレジットカードです。

年会費 無料
申し込み条件 18歳以上(高校生不可)
ETCカード年会費 無料
国内外旅行損害保険 付帯なし
ポイント還元率 0.5%

個人事業主でもクレジットカード審査に通るビジネスカード

個人事業主の方は、個人向けのクレジットカードだけではなく、法人向けクレジットカードを作るという選択肢もあります。

個人事業主でも審査に通ることができる法人向けクレジットカードをご紹介します。

楽天ビジネスカード

楽天ビジネスカードは楽天カード株式会社が発行する法人向けのクレジットカードです。

楽天ビジネスカードは楽天プレミアムカードの追加カードという位置づけのため、まず個人用のクレジットカードである年会費10,000円(税別)の楽天プレミアムカードを作る必要があります。

1枚だけでは持てない点がネックですが、法人向けカードとしての審査は甘く、個人事業主でも審査に通ることができます。

年会費 2,000円(税別)
追加カード年会費 追加カード発行不可
ETCカード年会費 1枚無料
2枚目以降500円(税別)
利用可能枠 ~300万円
国内外旅行損害保険 なし
楽天プレミアムカードは最高5,000万円
ポイント還元率 1.0%

EX Gold for Biz S iD×QUICPay(オリコ法人カード)

EX Gold for Biz S iD×QUICPayは株式会社オリエントコーポレーションが発行する個人事業主向けのクレジットカードで、事業を始めたばかりの場合でも審査に通ることが可能です。

クラウド会計ソフトfreeeの有料プランの割引や、ビジネスに関する各種割引を受けられる「Visaビジネスオファー」サービスなど、ビジネスニーズに応える様々なサービスを利用できる点が魅力です。

年会費 初年度年会費無料
2,000円(税別)
追加カード年会費 無料(3枚まで)
ETCカード年会費 無料
利用可能枠 ~300万円
国内外旅行損害保険 最高2,000万円
ポイント還元率 0.5%

個人事業主が審査に通るための対策

審査に通るか不安だという個人事業主の方は、少しでも審査通過の可能性を上げるために、次のような対策をして申し込んでみてください。

キャッシング枠を希望しない

カード申込の際、キャッシングの枠をあえて希望しないことで審査が有利に。

クレジットカードは新規申し込みの際にキャッシング枠を希望することができますが、キャッシング枠を希望せずに申し込むことで審査に通りやすくなります。

キャッシングを希望することで、カード会社側で確認・審査しなければならない項目が増えるため、審査に落ちる可能性が高くなる場合があります。

また個人事業主の場合、キャッシングを希望することで事業内容が確認できる書類など、追加の書類の提出が必要になるカード会社もあります。

事業内容確認書類を提出すると、書類の不備が発生するリスクや、カード会社側での確認事項が発生するリスクがあるため、審査に時間がかかる場合や、審査に落ちる可能性が高くなる場合があります。

そのため、キャッシングを利用しない場合は、できるだけキャッシング利用枠を希望せずに申し込むことをおすすめします。

固定電話の電話番号を申告する

個人事業主のクレジットカード審査では、固定電話の有無も重要な審査基準です。小さなことのように思えますが、固定電話があることで信用力も上がります。

日常生活の中でも、問い合わせ先が携帯電話の番号しかない会社よりも、固定電話番号がある会社の方が信用できると感じると思いますが、クレジットカードの審査でも同じです。

個人事業主の方は、できるだけ固定電話番号を申告することをおすすめします。

度に複数のクレジットカードに申し込みをしない

短い間にカードを複数申し込むことで「申込ブラック」に…。

短期間に複数のクレジットカードを申し込む、いわゆる多重申し込みをした場合、「申し込みブラック」という状態になってしまいます。

申し込みブラックは短期間に複数の申込情報が信用情報機関に登録されている状態で、この状態になるとカード会社から返済能力が低いとみなされてしまう可能性があるため、クレジットカードの審査に通る可能性が低くなります。

もしも申し込みブラックになってしまったら、信用情報機関から申込情報が削除される6カ月間あけてから、再度申し込みをしましょう。

主婦の場合は職業を「主婦」として申し込む

個人事業主ではなく、専業主婦で申し込むことで審査通過の可能性も。

主婦の方で個人事業をされている方の場合、少しでも収入がある方がクレジットカードに通りやすいと考える方も多いと思いますが、「個人事業主」として申し込んで審査に通らない場合でも、「専業主婦」として申し込むと審査に通ることがあります。

事業の状況にもよりますが、収入の安定しない個人事業主よりも、本人に収入はないけれども配偶者に安定した収入がある専業主婦の方が、返済能力が高いとみなされる場合があります。

もし主婦の方で「個人事業主」として申し込んでもなかなか審査に通らないという方は専業主婦として申し込むことをおすすめします。

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