債務整理を行うとCICにはどのように登録されますか?

個人債務の再生、特定調停、任意整理を行うと信用情報機関(CIC)ではどのように記録されるのでしょうか?
このサイトを運営していますと、せっかく信用情報を開示したにも関わらず債務整理を行った際の記録がどのように登録されているのか?がよくわからない。といったご質問をよくいただきます。

このページでしっかりマスターしてください。

【目 次】
  1. 特定調停や任意整理などの債務整理の名称がCICに登録されますか?
  2. 信用情報の開示を勧める本当の理由

特定調停や任意整理などの債務整理の名称がCICに登録されますか?

CICでは、債務整理の内容は記録されず、異動情報と同じ形で記録される。

CICでは、個人債務の再生、特定調停、任意整理を行うとどのように記録されるかですが、CICではどのような債務整理を行ったか?までは登録されず通常の異動情報(延滞)と同じように表示されます。

具体例を示すと以下はCICの信用情報開示報告書の一部となり、特定調停や任意調停を行った際の入金状況としては、以下のように表示されるのが一般的です。

なお、CICでは24ヶ月分の入金状況が把握できます。右側が過去分となります。

例:ある月を境に毎月の入金約定日に入金されていない状態(A)が続き、ある月を境に入金されている状況が発生している。

※クリックで画像が拡大します。

例:ある月を境に約定日になっても未入金の状態(A)が続き、ある月から一部入金(P)がされている。

※クリックで画像が拡大します。

債務整理を行うと入金状況がいびつ…

債務整理を行うとこのような入金状況となる場合がほとんどです。通常、未入金の状態が続くと正常入金もしくは一部入金に戻ることは極めてまれです。

したがって、クレジットカード会社側でもこのようないびつな入金状況があると債務整理を行ったのではないか?と疑います。

入金を示す状況図▼

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他のページでも触れていますが、滞納などの情報は、個人信用情報機関に事故情報として記録され5年間登録されますが、この5年という解釈が極めて曖昧ですし、勘違いされている方も多いのが事実です。

信用情報を開示するとわかりますが、信用情報開示報告書には、クレジットカード会社が最後に更新した日付が記載されます。

本来であれば、その日付から5年経過すれば異動情報が無くなると考えていただいて問題ありません。

ここから先は少しややこしい話となりますが、延滞などの異動情報がどの時点から履歴として残るのか?については、本来であれば完済などによって異動情報の原因が終了した時点から5年が本来のあるべき姿です。

異動情報を付けるのはカード会社次第

カード会社がいつ、どの時点で異動情報を付けるのかはカード会社次第。

しかしながら、現実問題として、どの時点から金融事故などの異動情報を付けるのか?はクレジットカード会社次第です。

これによって、相当な開きがでてきます。

例えば、債務整理の免責が出て、個人再生計画を受け入れ新たな返済が始まった段階から支払いとみなされ、その5年後に異動情報が消える可能性もあります。

一方、全ての支払が完了するまでは、約定通りの支払が守られていないとされ、支払が完了するまで異動情報が続く場合も十分考えらえます。

従って、前者と後者では、相当な幅があるのも事実です。

なぜ、後者のケースが発生するかと言いますと、業者側で再生計画を受け入れた場合でも元金が減額され回収不可能な状態ですから、貸倒れ処理する必要があるからです。

具体的な会社名は、挙げませんが後者のパターンを採用している場合、5年という期間がとてつもなく長いと感じられるはずです。

債務整理を実施した際の記録方法

なお、CICではどのような債務整理を行ったのか?や自己破産の有無が記録されることはありませんが、延滞などが解消した後でも31の終了状況に破産などで支払の免除を受けた場合は、法定免責と表示されますので、いずれにしろ個人再生したという事実がわかってしまいます。

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クレジットカードのみの利用状況を把握したいのであれば、CICのみで十分ですが、債務整理しなければならないほどの多重債務に陥っている人は、CICだけでなくJICCや全銀協の開示をお勧めします。

信用情報の開示を勧める本当の理由

これは、嘘のような本当の話ですが、例えば自己破産を行い破産免責によって債権回収できなかった業者がシステムの削除を行わなかった(故意か?単純に忘れていた?などの理由は別として)場合、個人信用情報上ではずっと異動情報が掲載され続けている状態があるからです。

信用情報の開示をせずに「5年経ったからもういいだろう。」という考えが最も危険です。

異動情報がある状態での新規ローンは否決の可能性が高い

中には、異動情報が消えたのを確認して住宅ローンなどの新たな借り入れを行いたい人もいると思います。

異動情報があると、住宅ローン審査で落ちる確率が非常に大きい…

異動情報がある状態で住宅ローンを申し込んでもかなりの確率で審査落ちする可能性が高いです。

住宅ローンを組めないということは、自分や家族の人生設計が大幅に狂うことは間違いありませんので、「自己破産の免責が終わって5年経過したから信用情報が綺麗な状態になっているだろう。」あるいは、「債務整理によって完済後5年経過したから大丈夫だろう。」といった甘い考えは厳禁です。

必ず自分の目で異動情報が消えているのを確認してから住宅ローンなどの新たな借り入れを行ってください。

任意整理してもローンが組めるケースとは?

信用情報(CICの場合)を開示された際に、特に任意整理などの債務整理を行った人は以下の情報が記録されます。

  • 異発生動日・・・21年7月20日
  • 支払い条件変更日・・・21年10月8日です。
  • 報告日・・・24年5月25日です。
  • 終了状況・・・完了

任意整理の場合、3ヶ月以上の延滞だと異動情報として記録されブラック状態になる。

例えば、任意整理を例に取りますと61日以上(または3ヶ月以上)の長期延滞となれば、異動情報として異動日が記録(いわゆるブラック状態)されます。

その後、返済が厳しくなり弁護士等に依頼して任意整理を依頼することで、支配条件の変更日が記録されます。

返済条件が決まって弁護士が指定した金額を返済し続け完済した日が報告日となります。

いつまで、任意整理を行ったことが記録されるかは、保有期限を見れば良いわけですが、通常は報告日(完済が完了)から5年経過しないと消えません。

新規のクレジットカード作成やローンを組みたければ任意整理の記録が消えた後に申しみした方が良いのは言うまでもありません。

しかし、場合によっては返済が完了すれば、速やかに借入可能なケースがあります。

  1. 完済と同時に契約情報を消去する会社
  2. 完済によって「条件変更」「異動情報」を消去する会社。
    ただし、返済履歴は残る。
  3. 完済後5年間の返済履歴と「条件変更」「異動情報」を残す会社。

この3パターンが挙げられます。私が知り得るケースの大多数は3に該当します。

CICは最大6件分の電話番号を入力することが可能なので任意整理には必ず記述すること。

これは、以前相談いただいた方から実際の信用情報開示報告書を見せていただき1と2が判明しました。

CICの場合は、6件分の電話番号を入力することができますので、任意整理を行った際の電話番号を記述していないのでは?と尋ねたのですが、「そんなことはない。確かに全ての電話番号は入力しているとのことでした。」

結果、1と2のケースが判明した次第です。

この方の場合は、「どうしても住宅ローンを組みたいので、信用情報が原因で落ちることは何としても避けたい。」といった様子でした。

この方の状況を詳しく説明しますと任意整理した3社のうち、1社は契約情報すらない状況で、残りの2社は支払いが終了した時点で解約の表示。

ネガティブ情報になり得るものは自主的に解約

ネガティブ情報の元である消費者金融の借入先を自主的に解約することで、住宅ローン審査に通過することも…

借入先が中小の消費者金融であったため、延滞歴が無くともネガティブ情報なのですが、自主的に解約したと判断されたのか?住宅ローンの審査に無事通過することができました。

実に完済後の2年半年で住宅ローンに可決というのは、私が知り得る限りで最短です。

通常は延滞によって異動情報が記録。その後、債務整理を行い支払い条件等の変更によって、完済日から5年経過しないと、事故情報等の事実が信用情報機関から消えることはありません。

人によっては、異動情報(ブラック情報)が記録されてから、債務整理~完済~保有期間が終了するまで、実に10年近くの歳月を経過する場合もあります。

会社によっては、債務整理後、完済しても「終了状況(完了)」とはせず「移管債権」として厳しい対応を取るケースも見受けられます。

このサイトを運営していると色々な方からご相談を受ける機会が多いのですが、ご自身の状態がブラック状態に該当するのか?やブラックに当たるのであれば、保存期間がいつまであるのか?等も含めて開示請求されてからご相談いただければ、より可能性が高いアドバイスが可能です。

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